不登校でも就職できる?松田 智恵子さんのセミナーを振り返る【マンガでセミナーダイジェスト #6】

「不登校ライフナビ」で毎月開催しているオンラインセミナーは、各分野の専門家をゲストにお迎えし、視聴者との双方向のやり取りも魅力のひとつとなっています。その内容をマンガでふり返るのが「マンガでセミナーダイジェスト」です。

今回ご紹介するセミナーのテーマは、doda新卒エージェント統括部 統括部長 松田 智恵子さんによる『いまから考える「不登校の将来設計」~自分でつくる未来の自分~』です。

子どもの不登校が長くなるにつれ、「この子の将来はどうなってしまうんだろう……」と考える保護者は少なくありません。しかし、就活の最前線にいる松田さんによる、最新の就職事情や将来やりたい仕事の見つけ方などのお話は、多くの保護者に安心や勇気を与えました。

なお、マンガに登場する保護者像は実在の特定の個人ではなく、アンケートの結果に基づき平均的なケースを想定したモデル人物となります。

この記事のポイント

    働き方の自由化が進む時代...さまざまな経験が将来につながる! 

    労働人口の不足により、働きたい気持ちがあれば就職できる世の中になってきています。子どもの「働きたい」という気持ちを育てるには、まず子ども自身が「何がやりたくて、何が好きなのか」を知ることが大切です。

    そこで、不登校の期間を、「自分を知る時間」にすることで、将来に向けた大切な準備期間になります。では、この期間に「自分を知る」ためには、どうしたらいいのでしょうか?

    「これからの働き方はますます自由に、そしてより就職しやすい世の中になっていきます。
    『知る』ことで、将来の選択肢を増やしましょう。本や新聞、保護者、身近な大人などから、どんな業界やどんな仕事があるのか、情報をキャッチすることが大切です。」と松田さんはおっしゃいます。

    早いうちから仕事に関する幅広い情報をインプットしたうえで、「じゃあその中でどんな働き方だったらできそうかな?」「その仕事に就くためには、どんなことを学ぶと活躍できるかな?」と考えておくことが、将来につながっていくのです。

    たとえば、ゲームが好きだからゲームを作る側になりたいと思ったら、「プログラミングを勉強しようか」「面白いシナリオを作るために本をたくさん読んでみようか」など、ご家族でいっしょに探っていけるといいですね。

    また、「実際にさまざまな経験を積むことで、働く未来をイメージしてみましょう」ともお話しています。興味がある場所に行ってみたり、実際に体験してみたりすることで、「こんな仕事もあるのか」と思いを巡らし、経験と想像を繰り返す...そうすることで、「こういう働き方をしたいな」に出会え、将来を焦らずに選んでいけます。

    以前と比べて、小学校からキャリア教育がスタートするなど、自分の将来について学ぶ機会が増えている現在。外部によるサポートも活用しながら、将来へのきっかけを見つけていけるといいですね。


    【参加者のご感想】

    ・自分についての理解を深め、好きなことにたくさん出会うことで、方向が決まっていくというお話に勇気をもらいました。
    ・不登校でお休みしている間に、得意なことをたくさん伸ばしてあげ、それが就職する時の強みになってくれたらいいなと思いました。

    家庭でできる働きたい気持ちの育て方

    「どの業界も働き手不足なので、働きたいという気持ちがあれば就職できます!」という松田さんの言葉に、ほっと胸をなでおろした保護者もきっと多いでしょう。では、子どもに「働きたい気持ち」を持ってもらうためにはどうすればよいのでしょうか?

    「保護者や周りの大人が、『仕事って悪いもんじゃないよ』と伝えてあげることが大事です」と松田さんは語ります。会社で面白かったことや職場のいい人の話など、些細な話からでも「仕事って悪いもんじゃないよ」「楽しいよ」と子どもに示すことで、働きたいという気持ちが持てるようになるのです。

    最後に、「心配しなくても、より就職しやすい世の中になっていきます。だからこそ、やりたい仕事で就職ができるよう、早いうちからご家族で話し合えるといいですね。」と締めくくられました。不登校の期間は、子どもが自分を知り、将来の可能性を広げる時間として活用できる......そんな前向きな気づきを感じられたのではないでしょうか。


    【参加者のご感想】

    ・不登校での経験をプラスに捉えると、将来の可能性を広げていけることがわかりました。
    ・子どもの将来について漠然とした不安がありましたが、知識をつけることで、気持ちが落ち着きました。

    不登校の期間を明るい将来につなげる期間に

    少子高齢化が進む日本では、これからより売り手市場になっていきます。就職先が選べる時代だからこそ、「子どもがやりたいことで、楽しく働いてくれたら......」と願う保護者も多いでしょう。子どもが将来やりたいことを見つけるためには、興味関心があることを実際に体験し、働く未来をイメージすることが大切です。不登校の期間を、将来につながる「自分を知る時間」にできるといいですね。


    doda新卒エージェント統括部 統括部長 松田 智恵子 氏

    大手金融機関、起業を経て、2006年パーソルキャリア株式会社(旧株式会社インテリジェンス)に入社。転職希望者のキャリア支援に関わる。 2023年からは、大学生・専門学校生の就活支援を行う株式会社ベネッセi-キャリアにて新卒事業戦略部門の責任者に着任。2025年4月からは学生の希望をヒアリングし、企業を紹介する新卒学生向け職業紹介事業部門の事業責任者に就任。パーソルキャリア株式会社においてはDEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の事業部にも兼務。 すべての人に公平な機会を与え、多様な背景を受容できる社会の実現を目指す取り組みにも従事。

    あさぎエマ

    エッセイ漫画家・イラストレーター。2017年生まれ・2019年生まれの兄弟を子育て中。会社員・公務員などを経てフリーランスに。X(旧Twitter):@Emma_Asagi

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