【大人も脱帽!プログラミングで課題を解決】「さぬきうどん店チャート診断プログラム」制作に挑戦!
「進研ゼミ プログラミング講座」では2025年3月26日、香川県高松市で小学生向けのデジタル職業体験イベントを開催しました。このイベントでは、小学生3名が、さぬきうどんガイドブック『さぬきうどん全店制覇攻略本』(タウン情報かがわ)のデジタル化に挑戦しました。3人はプログラミングや「情報」を学習する講座を3年以上受講しています。
小学生が企業で職業体験とはどんなことをしたのでしょうか、当日のカリキュラムをご紹介します。プログラミングや「情報」の学習や自由研究のヒントにも。
6つのステップで情報・プログラミングの力をフル活用
プログラムは以下の6つのテーマで構成されました。
児童が取り組んだ当日のカリキュラム
プログラミングというと「パソコンの前でアルファベットのコードを書いているイメージ」を持たれるかたが多いかもしれません。しかし、実際に課題を解決するには、その前提となる「情報活用能力」を駆使することが求められます。「情報活用能力」には、情報デザイン、データサイエンス、プログラミング的思考、そして、それらを使って「どうしたいのか」を具体化し、プレゼンテーションをするところなど、すべて含まれます。
今回、参加した児童は『さぬきうどん全店制覇攻略本』(タウン情報かがわ)をデジタル化するのに協力するため、ブレインストーミングを皮切りに、情報の構造化、データの整理、条件分岐を経て、Scratch*というビジュアルプログラミング言語でプログラミングをした後、最後に自分の取り組みをプレゼンテーションするところまで行いました。
「なぜ、そのような設計にしたのか? 工夫したところはどこか?」など、決められた時間内にどうどうと、そして理路整然と発表する姿は大人も脱帽でした。
*ScratchはMITメディアラボのライフロング・キンダーガーテン・グループが設計、開発、維持を行っています。詳細はhttps;//scratch.mit.edu/を参照してください。
データベースを作成するところ
プログラミングをするところ
参加した児童たちの声
イベントに参加した児童たちからは、以下のような感想が寄せられました。
● 「楽しかったけれど少し難しかった。新しいプログラミングにも挑戦したい」
● 「将来はゲームクリエイターになりたい。実際の会社員の前でプログラミングするのは新鮮だった」
子どもたちにとっても、実社会で働く未来の自分を具体的に想像できた時間になったのかもしれません。
「情報」×「プログラミング」の新しい形へ
このイベントは、以下の3点で従来にない新しい試みになりました。
1)地域との関わり
その地域ならではのテーマを取り上げることで、プログラミングを身近な課題解決につなげた
2)情報活用能力を総合的に発揮
情報・プログラミング学習の中では別々の項目として学んでいる「情報デザイン」「データ活用」「プログラミング」「プレゼンテーション」などを、総合的に組み合わせて1つの実践的なプロジェクトを実施した
3)企業の視点を通じた実践的な学び
企業の事業活動に直結するテーマを通じて、実社会の視点を小学生のうちから体験できた
今後の展望
べネッセコーポレーションでは、このような体験を通して、子どもたちがプログラミングに興味を持ったり、将来の職業について考えたりする機会を提供いたします。さらに、保護者世代のかたにも、プログラミングや「情報」を学ぶ意義を感じていただけたらと考えています。
地域の特色を生かし、身近なテーマと関連したプログラミング学習は、子どもたちの興味を引き出し、より学びを有意義なものにする可能性を秘めています。今回のような取り組みが、次世代を担う人材育成の新しいモデルとなることを期待しています。
進研ゼミ プログラミング講座編集長より
小学生3人という小規模のイベントではありましたが、お客さまのニーズをさまざまな角度から分析するなど、活躍ぶりは目を見張るものがありました。
各工程はやさしいようでいて、情報を構造化したり、データを整理したり、条件分岐をさせたりと、論理的思考力の基盤となるスキルを必要とするものでした。多くのお子さまにも、「プログラミング講座」を通じて、このような力を身に付けていただく機会を引き続きご提供したいと考えております。